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素人のゆるゆる舞台感想ブログ

野畑の飼ってた宇宙人

はじめまして、こんにちは!
今年の夏ごろに、昔大好きだったゲームが舞台化され、おっかなびっくりながら見に行ったことを切っ掛けに、すっかり舞台にはまってしまい、熱いパトスをぶつける場所が欲しくて、本日ブログを開設しました。マイペース更新ではありますが、宜しくお願いいたします+.(*'v`*)+

ではでは、前置きは短めに、本題に入りたいと思います。
記念すべき最初の感想は、一番最近見に行った「野畑の飼ってた宇宙人」です。

◆公演情報

 タイトル:野畑の飼ってた宇宙人(公式サイト:http://vacar.co.jp/stage_061.html
 公演期間:2017/10/25~2017/10/29
 劇場  :シアターグリーン BIG TREE THEATER

◆あらすじ

「昔、野畑は宇宙人を飼っていた」
そんな話になったのは、通っていた高校の教室での事だった。
互いに22歳になった同級生達。
ある寒い日の出来事。
皆の吐く息は白い。
「もうすぐ七夕だな……」
武島が口にした。
「そろそろシェルター戻んないと怒られるよ」
須根が言う。
静岡が教室の窓から空を見上げる。
空の上には巨大な宇宙船があった。
時間は、18歳の夏に遡る。
宇宙人がいた、18歳のあの夏に。
地球滅亡の危機に瀕した日本。
その片隅で巻き起こる青春SFコメディ
――公式サイトより引用

保木本真也さんのオリジナル脚本です。あらすじの段階では、吐く息が白いのに、七夕ってどういうことだ…?SFコメディ、とは…?と謎がいっぱいで首を傾げていたのですが、いい意味で頭を空っぽにして笑えて、でもメッセージ性もある、最高に面白い舞台でした。中でも一番すごかったのは、役者さんの勢いとスピード感!舞台に立つ全員が、最初から最後まで全力疾走!最後の方で演者全員が舞台に集合するシーンがあるのですが、全員がバタバタと目まぐるしく動いていて、あっちもこっちも面白いことやってる!あっちも見たい!こっちも見たい!状態になってしまい・・・(笑)コメディだったからなのでしょうか、自分も笑い声と言う形で参加している気分になれたのも、すごく新鮮な経験でした。

また「野畑の飼ってた宇宙人」は青組・赤組で分かれていて、それぞれ役柄が男女逆転しているのが特徴でした。野畑マコトが、青組では男性、赤組では女性と言う感じで・・・。私は目当ての役者さんがいたので、舞台としては赤組だけを見に行ったのですが、最終的にど~~しても青組がどんな感じだったのか気になってしまって、流れる動作で青組のDVDも購入してしまいました(〃ノωノ)発売は来年の春ごろということだったので楽しみに待とうと思います~!赤組も一人ひとりどんなふうに動いていたのかゆっくり見たい!

以下はネタバレ含む細かい感想になります。
長いです。長いです。大事なことなので二回言いました…(笑)

かわいいは正義!女子陣の可愛さに悶絶必死

この舞台、まず声を大にして言いたいのは、女子陣が全員個性的かつ生き生きしていて、可愛かったということ!
正直、劇場に入った瞬間は圧倒的に男性が多くて恐れおののいてしまったのですが(今まで観てきた舞台が、乙女ゲームが原作等の女性向け作品が多かったため、客層の違いにびっくり!)終わってみて納得。「いやあ、女子陣、かわいいもんな!」「ファンがたくさんいて当然やん~!」「お兄さんはどの子のファンや!?」「え~あの子?うんうん、かわいいもんな、超分かる!!」「あの子もめっちゃ可愛かったですわ~!」「それな~~!」と一人で脳内会話したのはいい思い出です。座長である野畑マコト役の芹那さんを筆頭に、きっらきらぴかぴかのJK組、日出ヒナタ役の橋本瑠果さん、武島シノブ役の菅沼もにかさん、須根アスカ役の其原有沙さん。綺麗なお姉さんからの変顔のギャップが堪らない瀬和島ジュン役の南千紗登さん、玉駒先生とのラブシーン(笑)を熱演してくれた蛭助タマキ役の安達優菜さん!み~~んなほんとうに、全員可愛い。余すとこなく全員かわいいって、すごくないですか!?普段、女の子のアイドルとかには特に興味のないわたしですら「天使がいっぱい…尊い…」そう思っちゃうくらいにかわいかったんです、・・・どうしよう、可愛いしか言ってない(笑)
ええと、そうですね、その中でも個人的にゴリ押ししたいのは、須根アスカ役の其原有沙さんと蛭助タマキ役の安達優菜さん!
須根ちゃんは、JK組の一人で、黒髪ロングのサラサラストレートヘア、真っ白つやつやなお肌に小さなお顔――と、正統派美少女ちゃん。が、そこからの、ギャップというか、あの可愛いお顔から「地球滅べば良いのに」という台詞が出ると、も~~たまらない、ギャップ最高・・・。色々アクロバティックな役でもあったので、静岡くんの好きな人が自分だと勘違いしちゃう乙女だったかと思えば、金に物を言わせて(笑)ヘリコプターから降りて来たかと思ったら、拡声器で「じいや~~~!」「静岡く~~~ん!」と叫んでいたりと、目を逸らさずにはいられませんでした。パンフレット見たら、須根ちゃんのシーンに触れている方沢山いらっしゃったので、それだけ印象的なシーンだったんでしょうね。途中からひたすら「須根様も幸せにしてやってくれや!!」と祈ってました。須根様の幸せを永久に祈り隊の隊員です。
蛭助先生は、お前どこ見てんだよと思われるかもしれませんが、スキニーパンツだからなのか、お尻がぷりっぷりしてて、なんかもう、ほんと、たまらんかった・・・。いや、ほんとぷりっぷりしてんですよ、すごいんです!途中で玉駒先生とかなり狭いロッカーに閉じ込められたり(か~な~り~きわどい密着状態だったんじゃないかな、と。お二人ともお疲れ様です!)そのロッカーのドアをかなり強い力で閉じたり開いたりされたり、一際甲高い声を上げたりしてるんですが、全部体当たり演技で、すんばらしかったです。そして、やっぱりお尻がぷりっぷりしていて最高でした。

◆DVD撮影日のハプニング

わたしが1回目に観に行った日は丁度、DVD撮影日でしした。DVD撮影日はハプニングが起こりやすい、なんてことを応援している役者さんが言っていたんですが、野畑も例外ではありませんでした(笑)なんと、シーンの切り替えや、空間の仕切り的意味合いで超重要かつ超酷使されていた、教室のドアさんが、芹那さんの全力演技により、上演中に盛大にガコッと外れてしまったのです!ある意味とんでもないハプニングで、これがシリアスだったらどうなっていたんだろう・・・と恐ろしい想像はさておき、こんなハプニングも笑いの要素になるのが、コメディの良いところですね。運を持ってるね、芹那さん!このあとドアを直そうと、しばらく四苦八苦されていた芹那さんですが、最後は諦めて「誰か直しといて~~~」っていうアドリブが、かわいくて、かわいくて…♡このあと暗転のシーンがあったのでその時に直すのかな?と思ってたんですが、シーンが変わっても直っておらず(笑)このまま行くのかな?と思ってたら、ドーラ役の鶏冠井孝介さんがそれとなく直そうとします。――が、簡単には直らず「ちょっと待って!待って!」って言ってるのも、笑ってしまう。ある意味、ハラハラドキドキの展開!最終的には鶏冠井さんの力技で直りました、ドア!良かった良かった
この名(迷)シーンはDVDに収録されているはずなので、必見です!(そういえばDVDは会場限定販売だったのかな…、公式サイトでは見つけられず発売の時期に出てくるのかな、いまいち舞台のDVD状況が分かっていないわたしです)

◆二回目でハッとさせられた芹那さんの演じ分け

このお話、すご~~~く簡単にざっくりまとめると(マコトにポイントを置いてるので色々端折ってます)地球滅亡の未来を変えるために、22歳の野畑マコトが、18歳の自信のなかった自分自身を変えるためにタイムリープを行い未来を変えるお話です。芹那さんは18歳の自分に自信の無いマコト、静岡くんと結婚し尻に引いてしまうくらい強く成長した22歳のマコトを演じています。
マコトは外見に関しては他のメンバーほど現在と未来に大きな差が出ないので(他のメンバーは一歩間違えると大変なことになってしまうので・・・ヤンキー静岡くんとかね。笑)一回目は現在と未来にそこまで差を感じていませんでした。でも二回目に観たとき、初っ端、あれっ?と思ったわけですね。舞台の始まり、マコトの第一声です。「これってあたしのせいかぁ!?」これです、これ。この第一声を聞いたとき、わたし、一回目に観たとき、そう言えばこのあと違和感があったんだよなあ、と思い出しました。見終わったあとに直ぐ忘れちゃったような小さな違和感。二回目で気づきました、違和感の理由。
「これってあたしのせいかぁ!?」って言ったマコトは未来のマコトで、それから直ぐに暗転後に制服姿で現れるのは現在の自信が無いマコトなんですね。それが初見では同じマコトとしてみていたので、性格が違うように見えて違和感を持っていた、と・・・。違和感の正体が芹那さんがしっかり現在と未来のマコトを演じ分けていたからなんだなって、気づいた瞬間は、一人スタンディングオベーションでした。パチパチ、すごいぞ、パチパチ!

◆「とある学校の教室だけで」という限られた空間を感じさせない世界観

この舞台のすごいところは、SFと謳っているにもかかわらず、「とある学校の教室だけで」ストーリーが完結しているところなんですよね。わたし、SFって圧倒的なお金とか最先端の技術が投入されてなんぼじゃん?と思ってました。SFといえばハリウッド映画の印象が強いからかもしれません。――しかし、野畑の飼ってた宇宙人には、その固定概念を根底からくつがえされました。とある学校の教室。舞台にあるものは最新技術が投入されているわけでもなければでもなければ、鬼のようなお金がかかった代物でもありませんでした。でも、しっかりSF。ガッツリSFコメディ。とある学校の教室、その空間だけで、ここまで表現出来るんだなぁ、と!ドアとロッカーと黒板の存在感すごくなかったですか?わたしはすごすぎて出演者一覧の中にドアとロッカーと黒板って書いても良かったと思ってます。嘘です。でも、それくらい限られたなかだからこその、工夫が随所に見られたのが印象的でした。

◆登場人物の小ネタ

そう言えば、全員某青い猫のキャラをパロっていたのかな…?野畑マコトがのび太くん、ドーラがドラ○もん、静岡ミズキがシズカちゃん……、のような。見寅がミニドラ!って分かったときは嬉しかったな~!ただ、先生二人が確信持てなかったのがすごく残念(;;)のび太のお父さんとお母さんかなぁ、と思ったんですが、正解が欲しいです、先生!

長くなりましたが、この辺りで!

Hachi*